やや時期を外したが、いまごろ読んだ。(と言うのもおかしなことだけど。)
常識をひっくり返すとか、まったく新しい視座とかいうコピーで、確かにこれまでマスコミでこういう立論をする人は見かけなかったかもしれない。しかし、読んだ印象としては、別にそういうインパクトは感じなかった。
これは、期待を裏切られたというようなことではなく、むしろすっきりした感じだ。インパクトがなかったのは、自分が今まで考えていたことと感覚的に一致しているところが多かったからである。
もちろん、「この本に書いてあるようなことはオレだって前から思ってたさ」なんて不遜なことを言うつもりはない。せいぜい、酒場の会話レベルで、「9条変えても変えなくても、結局アメリカの言いなりじゃん」みたいな話をすることがあった、という程度である。憲法の勉強はちょっとはしたが、じっくりと考えをまとめたりしたことはないので、意見として示せるようなものは持っていない。しかしこの本を読んで、「そうそう、そういうことだ」と思えたわけである。(もちろん、この本では4人の論者がそれぞれ別々の話をしているので、そのすべてが自分の感覚と一致しているというわけではないが。)
たぶん、これはそう突飛なことではなくて、私と同じように感じる人は多いのではないかと思う。
今回は、おもしろくて一気に読んでしまったので、そのうち改めて読み直しをしてみたい。