たまにはこういう旬な本も読んでみないと。(と言っても、もう出てから半年近くも経ち、レビューも出尽くしてる感もあるが。)
ウェブ、インターネットについて、これまでの流れ、現状、そして今後の潮流というものを、俯瞰する視点で解説している。文章そのものも明快で、独りよがりになるような部分もなく、評判どおり説得力のあるわかりやすい本だと思う。
私自身、インターネットに初めて接続してから約10年経ち、専門や職業にはしていないものの、ユーザとしてかなり関心を持ってこの分野を見てきたので、個々の技術の進歩や動きはなんとなく把握してきた。そういう「なんとなく」の知識が、きちんと解説され、それが「あちら側とこちら側」などのキーワードによって、変化の全体構造の中に位置づけられて、「なるほど〜」と思うことの連続だった。
そしてその変化は、単に一つの技術分野の変化ではなく、大きな社会構造の変化として捉えられる。最後にその新しい社会を造っていく若者へエールを送りつつ締めくくられるあたりでは、軽く感動を覚えてしまった。
私は特にこういう分野で何か事を興そうと思っているわけではないのだが、本の内容とは関係なく、読後に「自分も頑張ろう」という元気が沸いてくるような本でもあった。