カレンダー
10 | 2017/11 | 12
- - - 1 2 3 4
5 6 7 8 9 10 11
12 13 14 15 16 17 18
19 20 21 22 23 24 25
26 27 28 29 30 - -
月別アーカイブ
カテゴリー
最近のコメント
最近のトラックバック
プロフィール

中だるみ

Author:中だるみ

QRコード
QRコード
ブロとも申請フォーム
スポンサーサイト
上記の広告は1ヶ月以上更新のないブログに表示されています。
新しい記事を書く事で広告が消せます。

スポンサー広告  |  Comments:(-)  |  Trackback:(-)
『雷電本紀』 飯島和一
この作家の本で読んだのは、『始祖鳥記』、『神無き月十番目の夜』に続き3冊目。

舞台は今から約200年前の江戸時代。実在した雷電という伝説的な相撲人の生涯を、主に親友の町人・鍵屋助五郎の視点を通して描く長編小説。
拵え相撲や、力士を抱える諸藩による横やりなどが横行していた相撲界に、雷電は突如として登場し、命がけの鬼気迫る相撲で他の力士を圧倒するだけでなく、既存の枠組みまで壊していく。一方で、彼の背景には生活の厳しい農村という故郷があり、その活躍も、つねに貧しい庶民から託された夢や希望を背負ってのものだった。
そんな雷電の活躍の物語は、痛快で、感動的で、さらに本人や周囲がみな気持ちの良い人物で、さわやかな気持ちになる。生涯を描く小説なので、最後はちょっと寂しいけど。

過去に読んだ2作品とも共通しているのは、支配者ではなく被支配者の側から見た時代を描いた歴史小説だということだ。
一般大衆の物語というのは、記録も十分に残されていないので、作者の創作は少なからず入っている。しかし、飯島和一の小説は、すべて史実なのではないかと思える現実味がある。それは、本書(小学館文庫版)の巻末に収録された本人へのインタビューによってもわかるように、綿密な取材による時代考証と、微に入り細にわたる周辺の描写によってもたらされている。
一般的には歴史の主役は支配する側で、小説でも論説でもそっちを取り上げたものが中心だが、庶民の物語は、そうした歴史を裏から見直すような新鮮味がある。そしてそれが、ご都合主義的な時代劇ではなく、史実と思えるほどの確からしさを伴っていて、なおかつ物語そのものの魅力も持っているということで、とても読み応えがある。
この作家の作品はあまり多くないようだが、今後も読んでいきたい。

雷電本紀 雷電本紀
飯嶋 和一 (2005/06/07)
小学館

この商品の詳細を見る
スポンサーサイト

読書>読んだ本  |  Comments:(0)  |  Trackback:(0)
管理者にだけ表示を許可する

ブログ内検索
RSSフィード
参加サイト
FC2カウンター
いろいろ広告とか








Powered by FC2



A8.net

上記広告は1ヶ月以上更新のないブログに表示されています。新しい記事を書くことで広告を消せます。