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『司法は腐り人権滅ぶ』 井上薫
裁判所で日々出されている判決の中に、理論的に明らかに誤ったものが存在し、それが社会に影響を及ぼしたり、先例としての拘束性を持ったりしているという状況を指摘する問題提起の本。
判決の違法について、
(1)個別の事件を離れ、一般論的判断をしている問題
(2)判決理由の中に、結論と関係しない「蛇足」をつけている問題
(3)住民訴訟で当事者死亡を看過して裁判を行った問題
という3つの類型にわけて、それぞれ一つの事例を取りあげて論評。
また、こうした問題とは別に、これから行われる裁判員制度について、憲法に違反する制度であると指摘する。

(2)については、ここでも前に書いた『司法のしゃべりすぎ』で取り扱ったテーマである。それを読んでいたので、本書では全体に驚きは少なかったが、一つ一つもっともだと思った。
ただ、本書は事例を各1件に絞って、平易かつ詳細な論説をしているわけだが、(2)だけで1冊の本になっているものを読んでいるだけに、ちょっと内容が薄い気がした。
特に、取りあげた事例に靖国問題があり、著者自身「勘ぐらないでいただきたい」と断っているわけだが、勘ぐられないためにも、他の事例をもう少し示したら良かったのにと思う。
また、こうした違法な判決が慣行化した背景について、もっと言及してもらいたいと思う。違法な判決を許してしまう司法界やマスコミの背景については指摘されているが、そもそもどうして裁判官がそういう判決をしてしまうのかという動機の部分を追及しなければ、問題は解決しないのではないか。

タイトルもそうだが、本文も随所に扇情的な表現が見られる。それだけ、この主張は孤独で厳しい闘いなのだろうということが推し量れる。
ただ、本書終盤で、現状の是正のためには、国民を啓蒙して司法を監視していく目を育てなければならないというような主張がされている。そういう視点からすると、過度な煽りは読者を低レベルに見ているのかなという感じがしてしまい、逆効果ではないかと思う。

いくつか文句を書いたけど、全体的には重要な問題提起だと思うし、言っていることは正しいと思う。主権者として、立法、行政に向けるのと同じ関心を、司法にも向けていなきゃいけないと思った。


司法は腐り人権滅ぶ 司法は腐り人権滅ぶ
井上 薫 (2007/05/18)
講談社

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