地図の作り方から使い方まで、著者の
国土地理院で技官として地形図の作製に携わってきた経験を軸にいろいろな話が語られる。
地図の中でも、話題の中心は官製の主に1/25,000の地形図になる。
三角測量とか水準測量の説明、投影法の話なんかは、ちょっと難しいけど勉強になった。また、軍が整備してきたという歴史の話や、
地図記号の話、等高線の脚色の話など、興味深い話ばかりだった。
「経験を軸に」と書いたが、昔の思い出話に終始するような本ではなく、GIS、カーナビ、Google Mapなど最新の話題にも触れられている。
測量とか編集とかではないが、私も仕事でいつも地形図を使っている。「調製」したりもする。
けど、特に専門的に
地図のことを勉強したことはなくて、高校までの地理の知識で何とな〜くやってきたことが多かった。
なので、多分一般の人よりはこの本の内容に関心が強く、かつ「そんなことは知ってるよ」という話も少なくて、私のために書かれたような感じさえする本だった。特に、お恥ずかしい話だが、本書終盤の
地図の著作権に関する話は、非常に曖昧な知識しか持っていなくて、これはちょっと勉強しておかないといけないなと思った。
もちろん、私のような仕事をしていなくても、誰でも日常的に
地図は使っているわけで、その
地図の仕組みがわかるこの本は、誰もが興味深く読める本だろう。
なお、著者は「オフィス
地図豆」として、執筆・講演などで
地図や測量の啓蒙活動をしているようだ。ウェブサイトにも
地図に関するエピソードや豆知識がたくさん載っている。→
「おもしろ地図と測量」